「本塁に走ったらアウトになると思ったし…」大谷翔平が内野ゴロで本塁突入しなかった深いわけ 一夜明けに三塁コーチと意思疎通「彼の判断は正しいが…」
ドジャースのディノ・エベル三塁コーチが19日(日本時間20日)、前日の第5戦で初回無死二、三塁の場面で三塁走者の大谷が遊撃手へのゴロ打球でスタートを切らなかったプレーについて大谷本人と話し合ったことを明かした。 【写真】T・ヘルナンデスの打球を見つめる大谷 スタート切れず、好機に無得点でベンチはガックリ 同コーチはシリーズ3勝2敗で迎える第6戦を翌日に控えたこの日、第1、2戦に続いて戦いの舞台となるドジャースタジアムで練習の合間に大谷と問題となったプレーの映像を見ながら確認。「彼は、打球がすごく速かったので、このまま行けば、リンドーアが本塁に投げてアウトになると思った。(走らなくても)1死二、三塁で(巧打の4番)フレディー・フリーマンにチャンスが回る。もし本塁でアウトになって1死一、二塁になった場合、フリーマンは右足首を捻挫した状態で打席に立っている(併殺打になる可能性が高い)。彼は私にそう説明した」と、打球の速度、リンドーアの肩、次打者の能力と体の状態を分析したうえで「ステイ」を選択したことを明かした。 ロバーツ監督は敗戦した試合後に大谷の走塁を「走らなければいけない状況だった。言い訳はできない」と、強い言葉で苦言。一夜明けたこの日の会見では「もう二度とこういうことはないだろう」と発言した。指揮官の言葉を伝え聞いたエベル・コーチは「明日の試合同じシチュエーション、二、三塁の場面で速いゴロ打球が中央(二塁や遊撃)に飛んだ場合は『ゴー』だ。それでアウトになったとしてもその責任はわれわれ、『ドジャース』にある」と力説。「それを聞いて彼も『オーケー。それでいいと思います』と言った」と、意思確認ができていることを明かした。